さて、ここまでの記事は受験について書いてきましたが、ここで久しぶりに転職の記事を書きました!これからも色んなジャンルの記事を書いていくので読んでいってくださいねー
さて、法務の仕事は専門性が高く転職が難しいと言われていますが、その理由と転職市場の動向、転職に役立つ資格などをご紹介します。未経験からの法務転職を成功させる秘訣や、役立つ資格の詳細も解説しているので、法務の仕事に興味がある方は参考にしてみてください。
1. 法務転職が困難な理由
法務の転職が困難とされる理由は、大きく2つあります。
1.1. 法律知識と企業理解の重要性
法務職は専門的な知識が求められる職種ですが、単に法律の知識があるだけでは十分とはいえません。法務の役割は、法律の知識を活かして企業にとって有利な対応をし、不利益を被らないようにすることです。しかし、法律は常に変化しています。税法や企業法務など、法律は年々改正される場合があります。
そのため、法務の専任者は常に最新の法律知識を持つ必要があります。さらに、法律の知識だけでなく、自社に関する十分な知識も必要です。自社の業務やビジネスモデルを理解し、法的要件にどのように適合させるかを決定することも、法務の仕事の一環です。効率的かつ迅速に業務を遂行するためには、自社に関する豊富な知識を持つことが必要です。
1.2. イレギュラーな案件への対応能力の重要性
また、法務職の困難さは日常の業務だけでなく、イレギュラーな案件に対応する能力も求められます。イレギュラーな案件に関わった経験を持つ法務担当者は、広範な対応能力と経験があるとみなされ、転職市場でも高く評価されます。
しかし、多くの法務部門では業務の細分化が進んでおり、日常業務の比重が増しています。そのため、イレギュラーな案件に対応した経験を持つ法務担当者は少ないと言えます。つまり、イレギュラーな案件への対応経験を持つ法務担当者は一定の優位性を持ち、その結果として転職市場で評価されにくいのです。
以上が法務転職の困難さの理由です。法律知識と企業理解の重要性、そしてイレギュラーな案件への対応能力が求められるため、法務職への転職は困難とされるのです。
2. 法務の転職市場動向と重視されるポイント
法務の転職市場は今後拡大が予想されています。現代のテクノロジーの進歩やグローバル化の進展に伴い、企業が直面するリーガルリスクが多様化しているため、法務の重要性がますます高まっています。また、契約法務だけでなく、コンプライアンスやコーポレートガバナンスにも注力する企業が増えてきています。このような状況では、専門分野に強みを持つ法務の専門家がさらに需要が高まるでしょう。
法務の転職において重要なポイントを以下に紹介します。
給与水準
自身のスキルや経験に見合った適正な給与水準が求められます。転職を検討する際には、現職と比較して年収が上がる見込みがあるかどうかを確認する必要があります。
業務領域
自身が興味や専門性を持つ業務領域でのキャリアアップが可能かどうかも考慮すべきポイントです。自身のスキルや興味がある分野で働くことは、やりがいや成長につながるでしょう。
キャリアパス
将来のキャリアパスが明確になっているかどうかは、法務の転職において重要です。短期的・中期的な目標や将来的になりたいポジションについても考えておくと良いでしょう。
ただ、昨今ネットが発達してきていますので、知財関連業務経験の有無は、法務のキャリアの中でも一つ大きな分岐点になると思います
ワークライフバランス
仕事とプライベートのバランスを保つためには、休暇日数や働く時間帯などのワークライフバランスも重要です。リモートワークやフレックスタイム制など、自分に合った働き方が可能かどうかも確認しておきましょう。
休日日数は十分か、残業時間はどのくらいかしっかり確認しておきましょう。
勤務地
勤務地も自身にとって重要な要素です。通勤時間や生活環境に合わせて、希望する勤務地を考慮することが重要です。
転職を検討する際には、年収アップや専門性の向上を目指す人が多いため、一般公開されている求人よりも転職エージェントの保有する求人情報を活用することをおすすめします。求人情報には高年収やハイクラスのポジションを提供しているものが多いです。また、働き方の多様化により、リモートワークやフレックスタイム制、地方在宅勤務を希望する人々も増えているため、自身の働き方に合った求人を見つけることも重要です。
法務の転職市場は常に変動しているため、転職を考える際には法務転職支援の専門家から情報を得ることが重要です。BEETやMS Agentなどの法務転職支援が得意な転職エージェントを活用することで、最新の市場動向や求人情報を正確に把握することができます。
以上が法務の転職市場の動向と重視されるポイントについての紹介です。ご参考にしてください。
3. 未経験からの法務転職を成功させる秘訣
①自分のポテンシャルに合った求人を見つける
未経験から法務職に転職するためには、自分に合った求人を見つけることが重要です。求人情報をじっくりと見て、自分の適性やスキルに合致するポジションを選びましょう。将来のキャリアパスや成果を考え、自分のポテンシャルに合った求人に応募しましょう。自己分析を行い、自分の強みや可能性を把握することも大切です。
②有効な資格を取得する
未経験者でも法務職に転職するためには、有効な資格を取得することが有益です。例えば、ビジネス実務法務検定や法学検定、ビジネスコンプライアンス検定、知的財産管理技能検定など、実践的な資格を取得することで、法務業務に必要な知識やスキルを身につけることができます。未経験者でも主体的に資格取得に取り組み、自己アピールの一環として活用しましょう。
③職務経歴書の重要性
法務職への転職で重要なのは、職務経歴書の充実度です。具体的な実績や成果を示し、契約書の作成数や法的トラブルの対応経験など、幅広い実績をアピールすることがポイントです。特に、M&Aや新規事業立ち上げなどの戦略法務の経験があれば積極的にアピールしましょう。さらに、自身の経歴に対して客観的に評価を求めるために、信頼できる第三者に職務経歴書の見直しやアドバイスを依頼することもおすすめです。
以上のポイントを押さえながら、未経験からの法務転職を成功させるためには、自己分析や資格取得、職務経歴書の充実など、工夫と努力が必要です。競争の激しい転職市場で差別化するためには、自分のポテンシャルを最大限に引き出すために努力しましょう。未経験からでも諦めずに挑戦し、高品質な転職を目指しましょう。
4. 法務転職に役立つ資格の紹介
法務の転職に成功するためには、いくつかの有利な資格を取得することが重要です。以下では、法務職で競争力を高め、転職の成功率を上げるための資格を紹介します。
弁護士資格
弁護士資格は、法務関連の最高峰の国家資格です。これを持つことは、法務職の求人市場で強力なアピールポイントとなります。また、企業内での弁護士としても活躍することができます。
- 弁護士の合格率は約25%であり、準備には長い期間が必要です。
- 弁護士資格は法科大学院の修了または司法試験予備試験の合格によって取得することができます。
ビズネス実務法務検定
ビズネス実務法務検定は、ビジネスにおける法律知識を評価する公的資格です。実務に即した法律知識を身につけることができます。
- 知名度が高く、企業は採用や人事異動の際に能力評価の参考にしています。
- 法務実務経験がない人でも、2級以上の資格を持っていると、転職や就職の際に企業へのアピールにつながります。
ビジネスコンプライアンス検定
ビジネスコンプライアンス検定は、コンプライアンスに関する法務知識や価値判断基準を証明する民間資格です。コンプライアンスに関する知識を体系的に理解していることを示すことができます。
- コンプライアンスの重要性が高まっており、この資格を持つことで評価される可能性が高まります。
知的財産管理技能検定
知的財産管理技能検定は、知的財産を管理するスキルを評価する国家資格です。知的財産の管理業務や専門業務に関する知識を身につけることができます。
- 知的財産を適切に管理し、活用するための能力を証明するものであり、法務職への転職に有利です。
以上が、法務転職に役立つ資格の一部です。これらの資格は、法務職でのキャリアアップや転職を目指す際に有益なものであり、自身の能力を証明する手段として重要です。自分の目指すキャリアに合った資格を取得してみてください。
5. 得意領域を伸ばして法務転職を成功させよう
法務職の転職を成功させるためには、自身の得意領域を伸ばすことが非常に重要です。以下では、法務部門での転職を成功させるためのアドバイスをご紹介します。
1. 専門性の高いスキルを磨く
法務職では、正確な法律知識と的確な判断力が求められます。したがって、法律に関する専門的なスキルを磨くことが重要です。例えば、ビジネス英語を学ぶことで、グローバル企業や外資系企業の法務部門でのキャリアチャンスを広げることができます。
2. 法務以外の知識・経験を持つ
法務部門以外の部署や業務に関する知識や経験を持つことも、法務職への転職に有利です。特に中小企業やスタートアップでは、法務業務だけでなく、経理や総務、人事などの業務を兼務することがあります。そのため、幅広い知識や経験を持つことで、自身の市場価値を高めることができます。
3. 情報技術やITビジネスに関する知識を身につける
現代では、インターネットを活用したビジネスが一般的になっており、個人情報保護などの法務に関する知識も求められています。情報技術やITビジネスに関する知識を身につけることで、自身の市場価値を高めることができます。
4. コミュニケーションスキルと人間性を磨く
法務職は、法律を守るだけでなく、関係者との円滑なコミュニケーションも非常に重要です。効率的な業務遂行のためには、良好なコミュニケーションスキルと人間性を磨くことも大切です。
自身の得意領域を伸ばすことで、法務職での転職を成功させましょう。自分のキャリアを整理し、具体的な実績や経験をアピールすることも重要です。成功への道のりは多くの努力を伴いますが、自己成長をすすめつつ、目標に向かって前進しましょう。
まとめ
法務の転職は難しい分野ですが、しっかりとした準備と戦略を立てれば、未経験から転職することも可能です。自分のスキルや経験を棚卸しし、必要な資格を取得するなど、自己投資に努めることが重要です。また、自身の得意領域を伸ばし、広範な知識と経験を持つことで、転職市場での競争力を高められます。さらに、転職エージェントの活用や情報収集にも力を入れることで、自分に合った転職先を見つけることができるでしょう。法務の転職は困難ですが、しっかりとした準備と戦略を立てれば、目標を達成できるはずです。